生活支援サービスが成長市場といわれる3つの社会的背景
日頃のちょっとした手助けを得られず、ときに生活支援等が必要と思われる高齢者世帯は
1990年から2025年の25年間で44万世帯から160万世帯と3.6倍に増えたそうです。
更に25年後の2040年には、1.4倍の230万世帯まで膨らむ予測です。
また、高齢者だけではなく、地域の様々な方からの需用も増えております。
その背景をご紹介致します。
1・核家族化・単身世帯の増加
1960年には、一世帯あたりの世帯人数の全国平均は4.13人でした。
しかし、2017年の平均は2.47人まで減少し、最も多い山形県でも2.7人、東京都では1.9人となっています。
また、核家族化とともに世帯の単身化・高齢化も進み、2040年には全世帯の約4割が一人暮らしに、世帯主が65歳以上の「高齢世帯」のうち40%が一人暮らしとなると予測されています。
2・共働き世帯の逆転現象
1980年には、専業主婦世帯(妻が無職の世帯)が1,114万世帯、
共働き世帯が614万世帯でしたが、1990年代に入ると共働き世帯が一気に増加。
2000年以降、専業主婦世帯と共働き世帯の逆転現象が顕著化し、
2019年では、共働き世帯が1,245万世帯 専業主婦世帯が575万世帯となっています。
3・超高齢化社会の到来
止まることなく進んでいる高齢化。2018年には、65歳以上人口は3,558万人となり、
総人口に占める割合(高齢化率)も28.1%となりました。
総人口が減少する中で65歳以上の者が増加することにより高齢化率は上昇を続け、
2036年に33.3%で3人に1人、2042年以降65歳以上人口が減少に転じても
高齢化率は上昇を続け、2065年には38.4%に達して、
国民の約2.6人に1人が65歳以上の者となる社会が到来すると予測されています。
家庭内の労働を有償で依頼するケースが増加
社会的背景によるさまざまな問題を受け、家庭内の労働力不足が深刻化。
その問題・要因は大きく分けて以下の4つに分類されます。
こうした問題・要因を受け、これまで無償で行えていた家庭内労働を、有償で外部に依頼するケースが増加。
とくに最近は、「家族が同居していたらやってくれたであろうこと」「若い時なら自分でできていたこと」を
代わりにやってほしい、という日常的な用事(困りごと)の依頼が増える傾向にあります。
高まる介護保険外サービスのニーズ
「介護保険外サービス」という新たな市場分野が拡大しています。
2000年から始まった介護保険制度には、訪問介護サービスに掃除や洗濯、調理などの日常的な家事をサポートする「生活援助」があります。
しかし、介護保険の財源不足により、制度改定のたびに生活援助の提供範囲や時間が削減され、2016年3月には厚生労働省、経済産業省、農林水産省の3省連名で「公的保険外サービスの事例集」が発行されるなど、生活援助は利用者の自己負担になりつつあります。
「住み慣れた地域、自宅で最後まで」という地域包括ケアの推進のためには、自費による生活支援サービスの拡充が必要不可欠となり、在宅での治療や介護も増える中、家庭内労働が有償化されていく傾向がますます高まっています。
- 左図:
- 地域包括ケアシステム構に向けた公的保険外サービスの参考事例集。
厚生労働省、経済産業省、農林水産省、3省連盟で発行されました。 - 中央、右図:
- ベンリーコーポレーションは32・33ページに掲載されています。
介護保険外サービスの一例
- 介護保険で認定されていない場所の清掃・手入れ・修理など
- 介護サービスを受けていない時間帯で、突発的に起きる困りごと
- 施設への入所、入院時の荷物の移動、自宅の片付けなど
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